ベイマックスと原子爆弾が絡んでるなんて気が付くはずなのになんで誰も言わないの?

年末にベイマックスを見た。僕にとってはとても面白い映画だった。アナ雪は好きになれなかったので見る前は全く期待してなかったけど、予想を裏切ってくれる内容でした。

ところで、ベイマックスが何故このタイミングで上映されることになったのか考えたことがあるだろうか。日本での公開から既に1か月が経とうとしているが、僕の思った理由をインターネット上に書いている記事やつぶやきを見かけない。(以下ネタバレ)

・あの乗り物の形

本編の最後まで見ていただいた人はわかると思うが、エンドクレジットの最後の最後、一番最後に、キャラハン教授の娘さんが乗っていた乗り物の原画のようなものが映し出された。この形、長崎に落とされた原子爆弾「ファットマン」に非常に似ていたのだ。これを見た瞬間、ベイマックスという映画は戦後70周年にあわせて公開しようと狙っていたと思わざるを得なかった。

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・舞台は東京とサンフランシスコが合わさったような街の設定

物語の舞台は、サンフランソウキョウという街だ。原作である「Big Hero 6」通りの設定だが、とても面白い街の設定であると思う。

Big Hero 6 - Wikipedia, the free encyclopedia

ビッグ・ヒーロー・シックス - Wikipedia

 以下に、サンフランソウキョウの街並みを作り上げたクリエイターの上杉さんの記事を引用する。


『ベイマックス』の舞台サンフランソウキョウは"別府"をイメージしたもの!? - アニー賞を獲得したクリエイター上杉忠弘が明かす舞台裏 | マイナビニュース

――上杉さんがイメージしたサンフランソウキョウを教えて下さい。

もともと最初の設定は、1906年にサンフランシスコで大地震があって、それを立て直しに日本からたくさん移民してきたというものだったんです。そのため日本の文化が流入してきて、建築も日本の建物がたくさんあるというイメージで。特に私がイメージしたのは別府だったんですよ。別府は、戦争で空襲を受けておらず、戦前の建物がいっぱい残っているんです。内装は新しくしてるんですけど建物自体は戦前のものが多くて。それに基本的に坂道なんですよね。そのイメージとサンフランシスコの今の感じが合体した雰囲気。あるいは、箱根や熱海などの温泉地に、東京の近代的な雰囲気が合わさった感じですかね。

サンフランシスコでの地震、日本からの移民、戦前の建物、面白い要素が散りばめらられている。どうしてこういう設定なのかは原作を読んでいただきたい。そもそもそういう設定であるからだ。僕が言いたいのは、"""サンフランシスコ"""と東京を織り交ぜていること、そして別府が取り上げられていて嬉しいってことだ。サンフラン~からわかるようにサンフランシスコが混ざっているのは自明なのだが、このサンフランシスコというと第二次世界大戦後の平和条約(サンフランシスコ条約)を結んだ場所だ。面白い。別府は・・・・地元です♪笑

 

話は逸れたが、2015年が始まってすぐのニュースや新聞を見ていると戦後70年についての番組やニュース、記事が多く見かけられるようになった。これらの話が出るより前にベイマックスを公開し、子供たちに好まれる内容でプラスのイメージをつけ、自然と2015年にもっていき、戦争をイメージさせないような意図が公開日から感じられる。だがしかし、忘れてはいけないよと思わせるように、映画の一番最後に原子爆弾のような絵コンテが流れる。そこで私たちはこの可愛らしい映画の中に隠された戦争へのメッセージに気が付く。戦後70年の年に、アメリカの子供向けアニメを作る会社が日本の戦争が背景にある映画をよく公開してくれたなあと思う。その行為が良いとか悪いとかではなく、よく公開まで至ったなあ、と。

ここまで話してきて、この件は結局のところ深読みなので、こういう視点もあるんだなあ面白いなあ、と思っていただければ何よりです。

 そういえば、ベイマックス自体、Fat Manだなあ。